じゃにずについて考えたり妄想したいだけのブログ

じゃにずの皆様(関ジャニ中心)について、ただひたすら尊敬の念を込めてすげーなすげーななんでだろーっていうだけのブログです。

関ジャニ番組の特徴的なテロップについて考える

 ジャニーズの面白さは、「何言ってんだこのイケメン」に集約されると思っている。映像と聞こえる言葉の世界観がかみ合っていない。そのギャップが我々の笑いのツボであり、なんだか笑えてしまうという現象の最大の要因であると考えている。

 

 わたしは、そういったちぐはぐ感を切り取ったテロップ画像が大好きである。関ジャニは長年の鍛練によりキラーワード率が高く、実に豊富な素材がそろっている。そういった素材をうまく調理し、笑いへと導いてくれるのがテロップであり、関ジャニを支えてくれるスタッフの腕の見せ所でもあると思っている。夏休みということもあり、フォルダを眺めながら、さまざまなテロップに思いを馳せてみた。テロップの表示のしかたで分類したものと、テロップのなんとなくの字体で分類したものが混ざっているが、あまり細かいことはきにせず気づいた特徴について羅列したものと思って見てほしい。

 

 

低予算関パニテロップ

 発言をそのまま文字にすることは少なく、まとめやツッコミを画像とともに打ち出すことが多い。文字はみんなに見やすいように画面背景いっぱいに。赤青緑の原色一本で勝負する男らしいテロップが多い。字体もシンプルにゴシック体。縁取りなんて要らない、そう、白ホリならね。

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 ちなみに発言を下に表示するときは黒板消しで消したようなあとが文字の下にでてきて、ジャージや本人との同化を防いでくれる。

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ザ・クロニクルテロップ~顔文字を添えて~

 テロップフォントの種類が豊富なクロニクルのなかでも特徴的な、とてもかわいらしいぶりっ子文字。たまに語尾につくアナログの顔文字がほほえましい。このフォントを使えばあら不思議、三十代のおじさんの発言も女子高生の声で再生される。ゆるくへにょへにょした線もまた、ポップでお茶目なクロニクルの世界観にマッチングしている。これを見つけたらクロニクルだと思うべし。あざとい。

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無の境地テロップ

 場を一旦仕切り直したいとき、冷静に反応したいときなどにつかわれがちな、真面目かつ遊び心のないフォント。それがカラフルフォントの中にぶちこまれると一周回って面白い。だいたいモノクロの楷書体 (2019.8.14ご指摘いただき、明朝体から修正いたしました)。『。』から有無を言わさない圧が伝わってくる。ぜひ真面目な顔をして言ってみよう。渋谷さんや錦戸さん、大倉さんといった真顔ツッコミに定評のある人に使われがち。

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キラキラアイドルテロップ

 イケメンカメラ目線のエフェクトのかかったキメ台詞とともに現れる。その他にも名言、ええかんじの台詞によく使われる。発言者はどや顔、キメ顔であることが多い。白い文字のまわりに縁をぼかした青いネオンカラーで囲むことで、キラキラと発光しているように見えるさまは、まさにアイドルテロップ。しかしだいたいの場合、『こんなにかっこいい顔して変なこと言ってますよ』という強調に使われている。

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関ジャム優等生テロップ

 実は関ジャムのテロップのほとんどがキラキラアイドルテロップに近いのだが、関ジャムという番組の性質上、①知的好奇心からくるキラキラ、②実際に名言が豊富であることを表すため、発言を常に発光させているのではないかと推測する。情報のフリップなどがたくさんでてくるため、個人個人の発言はシンプルで必要最小限の装飾にとどめているようだ。しっかりメンバーカラーは取り入れる、真面目さの感じられるテロップ。

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カタコトペコジャニテロップ

 強調したい単語とそうでないものに大小の差をつけるものはよくあるが、フォントの大きさが一文字ごとに変化するのは珍しい。そこはかとなくカタコト感を漂わせている。なぜその文字を大きくしたのか、小さくしたのか、一見無意味な抑揚に思わず変な気持ちになってしまう。切り抜き文字をコラージュしたかのようなテロップは、一体何を伝えたかったのか、残念ながら今はもう聞くことはできない。

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あたたかいにほんのたてがきテロップ

 個人的に大好きな三馬鹿『明日はどっちだ』のテロップ。柔らかいゆるっとしたフォントやぼかしふちを使うことで、縦書きからうまれる荘厳さをみごとに緩和している。今までの関ジャニの切り口とは異なる番組内容だが、その独自の熱く優しい世界観を作り上げるのに大きく貢献した。他番組でよく見るようなボケツッコミも、テロップによりずいぶん印象が変わることがよくわかる。たまに映画ロゴのごとく文字に細い縦線が添えられており、画像で見るとシュールさを感じられる。マイルドで上品で口当たりのよいテロップ。 

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万能旧ジャニ勉テロップ

 メンバーカラーを活かしたカラー文字を四角で囲った一風変わったスタイルが特徴で、背景を☆やドット模様にすることで、関ジャニの少年らしさを表現しているように見える。旧ジャニ勉では関ジャニは毎回異なるカラフルな私服風衣装を着ているが、文字が背景と被るのはご法度とはいえ、その都度文字色を調整するのは実にめんどくさい。しかしそういった場合もこのテロップ形式ひとつで安心安全。どのメンバーカラーもくっきりはっきり。味がありつつも、実に合理的に編み出されたテロップフォーマットと推測する。

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 関ジャニがよくおこなう、ボケとツッコミの重なりも表現可能である。まさに長年の歴史から関ジャニのために編み出されたテロップといってもいいかもしれない。

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錦戸さん御用達テロップ

 勢いのある毛筆フォントで、怒りや憤りを表現。文字を見ただけで錦戸さんのがなり声が聞こえるかのよう。はねや点の墨汁の飛び散り具合をそのままに、太い線で迫力を出している。

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 錦戸さんに限らず、なかなかドスのきいた声を出しがちな関ジャニに馴染むのか、そんなに怒っていないのに使われてしまったこともある。 ある種、関ジャニらしいフォントといえよう。

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 他にも関ジャニに限らず、ジャニーズが出演している番組においてはその面白さを最大限に活かすために、特徴的なテロップが使われている。彼らの面白さは、それを支えるスタッフのセンスによって増幅されているのだということをかみしめながら、その努力の結晶であるテロップ画像を愛していこうと思う。