じゃにずについて考えたり妄想したいだけのブログ

じゃにずの皆様(関ジャニ中心)について、ただひたすら尊敬の念を込めてすげーなすげーななんでだろーっていうだけのブログです。

トクサツガガガとジャニオタの親和性について考える

トクサツガガガを布教したい

私は2次元界隈出身のジャニオタですので、非常に漫画を好みます。アニメはほとんど見ないのですが、漫画に関してはオススメされればとりあえず読むフットワークの軽さを持っております。漫画喫茶にも月一で通い物色します。

漫画好きの間ではとても有名(だと思ってます)

 

週刊スピリッツに連載中のトクサツガガガ(2017/5/31時点で10巻発売)

 

をジャニーズ好きの皆様はご存知でしょうか。読んでたらお友達になってほしい、そのくらい私が好きな漫画の一つです。

 

仲村さんは26歳のOLさん。職場では女子力が高いと見られているけど、実は“女死力”たぎる「特オタ(特撮オタク)」! オタバレが怖くて、一人ぼっちでコソコソしながら生きてるよ。人目につかないフィールドのカプセルトイを求めて街をさすらったり、一人カラオケで“特ソン(特撮ソング)”歌いまくったり… ヒーローの言葉を胸に、今日も進むよ「特オタ」道!(公式HPより抜粋)

 

なんとamazonのレビューでも☆4.5以上の高評価がならぶすごい漫画。

私はこれはジャンルを問わずオタクの間では有名な漫画だと思っていたんです……ジャンプ看板漫画レベルに……。しかしこの漫画についてジャニオタ先輩に話したところ、全く存在を知らず、ジャニオタ界隈にはそこまで浸透していないことが発覚しました。いけませんね、自分の常識を世界の常識だと思い込んでしまうのは……。

私が主人公と同世代、かつあまりオタク趣味を公にしないタイプの隠れキリシタンなので、とくに共感度合いがすごいとは思いますが、ぜひそうでない人にも読んでいただきたい。トクサツガガガ、ただのオタク漫画とあなどることなかれ、キャラクターにはアイドルオタ、アニメオタ、特撮オタ、一般人、そろい踏みです。熱い名言連発でどの界隈のオタクも胸をつかれます。

今回はジャニオタとして漫画を読みつつ、ここは通じるのではないか?!という風に考えたところを抜粋して語りたいと思います。

 

 

トクサツガガガの名言から読み解くジャニオタの想い

  • 日々の糧

昔より市民権を得たとはいえ、オタクといえば多少嘲笑のまなざしで見られることもあります。*1ニチアサ少女アニメが好きなコワモテメンズ任侠さんのお母さんは息子の趣味にも寛容。辞めさせようとは思わなかったのかと聞く仲村さんに答えるお母さんの言葉をご紹介。

 

「私だって始めてみた時超引いたわよ~暗ーい部屋で小学生もなる息子が女の子のアニメ観てるのよ!学校行きたくないってベソかいてる子だったし(略)こんなモン観てるからこんな子になっちゃったのかしら…って」

 

「でも、あんなモンでも、観てたおかげで、いやだいやだ言いながらちゃんと学校も頑張ったのかもしれないしねぇ…」

 

一般人から見ると、理解のできない趣味。それでも本人にとっては日々を頑張る糧。

ジャニオタだって同じです。彼らのCD、番組、ラジオ、映画、舞台、雑誌があるからこの日まで生きよう今日も頑張ろうと思うのです。

この言葉に対する社会人オタク仲村さんの心の声は、仕事をしているジャニオタには特に共感していただけるものでしょう。

 

社会人になると特にそれなの!一週間のほとんどが仕事だから、「週末には特撮が待ってる!」と思えばこそ仕事ができるの!

 

はた目にはロクデナシに見えるだろうけど、これを失ってまともになるかというと、無趣味のロクデナシになるだけだから!

 

毎日理不尽な社会と戦い、頭を下げ、仕事をこなしているジャニオタの皆様にもお判りでしょう。辛いことがあっても、仕事が憂鬱でも、家に帰ればあのCDが届いている、週末になればコンサートに行ける。それがどれだけ仕事の励みになることか。

オタクをやめることは真人間になることではないと力説する仲村さんの言葉は本当にその通りです。オタクに対する風当たりの強さに、叫びたくなる日もあるでしょう。そんな日はトクサツガガガの言葉に勇気をもらい、推しの動画に元気をもらい、強く一日をすごしていきましょう。

 

 

  •  リアルオタ友の必要性

特撮の映画を見終わった仲村さんのもとに、同じ特撮オタク吉田さんから電話がきます。仲村さんが映画を観たことを確認した吉田さんは、30分でもいいから会おうと言います。立ち食いそば屋につれていかれ、何事かと動揺する仲村さん。真剣な吉田さんの熱い言葉が魅力です。

 

「感想、聞かせてください」

 

「ネットで人の感想も評価も片っ端から見ましたし、自分でも感想書き殴りました」

 

「けど、ネットで何万字読んでも、今ここで生の感想を言いたいし聞きたいんです!」

 

私自身こうしてブログで書いたりだとか、壁打ちアカウントのツイッターもやっています。しかしジャニオタが感動した時のエネルギーは莫大なもので、この情熱、感動をあますとこなく文字で伝えるにはとてつもない文才が必要なのです。万人がそれを持っているでしょうか。そんなわけがない。少なくとも私にはない。

エネルギーはとてつもないのに、表情も何も伝わらないツイッターで「むり」「やばい」「最高」と呟いていると、ああ、誰かと話したい!飲みに行きたい!!となりませんか。観賞会はまさにその類。なんかこういうの!このあたりが!いい!!と叫びたい。 

 

この、生身の会話のバトル感は、何物にも代えがたい――――

 

 実際に会ったところで語彙力は増えないのですが、議論を終えた後の達成感はたまらないのです。

 

 

  • ファングッズ

おもちゃ屋さんの蚤の市的な場所に来た仲村さんは、魅力的なホビーを発見。同僚とホビー談義をしていた際の、結局何に使うの?最終的にゴミになるよねという発言にもやもやしていた感情が爆発します。

 

服に靴にTVにベッド、家、皆いずれはゴミ!人間すらもやがて骨となり無と化す!

 

『結局何に使うのコレ?』置く!!置くんだよッ!!金持ちがやたらめったら玄関に置きたがる犬の陶器と一緒だよッ!!置いて!並べるんだよッ!

 

『集め終わったらどーするの?』見る!じゃあなんだ君達は。ブログのパンケーキだののお写真は実態になって取り出して食うんか。違うだろ、見るだけでしょ!!

 

ゴミと言うのはあんまりですが、欲しくない人にしてみればゴミも同然なのは、冷静になってみればまぁそうだね……と同意せざるを得ないところです。(だからこそオタクは冷静になっては楽しくない気がします)

ジャニーズのコンサートで販売するグッズには日常で使いにくいものもあります。特に隠れオタな人々や年齢層高めの人にとっては、つけるのに勇気が必要だったりするものも。それでもグッズを買ってしまう。推しメンバープロデュースのグッズはほしくなる。オタクの趣味にそれなんになるの?というのはナンセンスです。仲村さんにおもちゃ屋さんのおじさんは言います。

 

「飾ってやるんでも、一緒に遊ぶんでもいいから、ゴミになる時まで大事にしてやってね」

 

アイドルにハマっているその状態がどのくらい続くかはその人次第です。 一生その人のファンでいるのか、担降りするのか、遠い未来のことは分かりません。集めたファングッズだって捨ててしまう日が来るかもしれなせん。でも今の情熱を大切にして、ほしいならば実用性を問わずにファングッズや雑誌を買うのが楽しい人生だと思います。観賞するだけのものを買うことに後ろめたさを感じる必要はないのです。

 

 

  • 推しが辞めてしまう

俳優を餌に友人を特撮沼に引きずりこもうとしている仲村さん。実はその俳優さんが、芸能界を引退してしまっていたことを知りショックを受けます。そんな仲村さんにアイドルオタク北代さんが言います。

 

「続いているうちは当たり前って思っちゃうけど、辞めちゃう人を目の当たりにしたとき「あっ」って思うんだよ。売れて遠くなるより、やめていなくなっちゃう可能性ってもっともっと大きいんだって」

 

「だからさ、次があって、待っててくれる人がいて、やりたいこと続けられてるのは、それが一番いいことだって私は思うようにしてる」

 

愛して待ってくれる人がいるのも知っている。仕事に愛想つきたわけでもない。それでも皆、バラバラに去っていくのは、いくら愛があったところで、それでは食べることができずに飢えていく、隠れていた事実が見えてくるから。

 

ジュニア担の方々にとっては一層しみる言葉なのではないでしょうか。華々しい芸能界で一流のジャニーズ事務所に所属していても、売れなかったり、デビューできなかったり、後輩に抜かれたり、我々に想像のつかない厳しいことがたくさんあるでしょう。北代さんはそんなアイドルにやめないでとは言いません、言えないのです。だからこそ、

 

そう…だから私達はお金を使う…「需要あります!」「次もいいモノ作ってください!」のアピールのために!

 

「欲しいモンしか買わんけど」

「つまんなかったら文句は言うけど」

※だがワガママ

 

「駄作が見たいワケじゃない。駄作とわかってても支援のためにとりあえず買って観てるんだよ」

 

 ジャニーズは地上波でもかなりの露出があります。こんなに美しいものを地上波でタダで観れるなんて、我々は前世でかなりの徳を積んだに違いありません。一時期ジャニーズグッズの安さが他ジャンルオタクの間で話題になりましたが、本当に良心的だと思います。このボリュームとオタク泣かせの特典映像がついてこのお値段。ありがたい。

北代さんを含め、我々オタクはワガママです。買ったものに不満があれば漏れてきます。だって別に駄作が見たいわけじゃないんです。推しのかわいい(かっこいい)姿が見たいのです。ただ、買うことが支援であり、直接的な行動なしに意志表明はできないことを心の片隅においておきたい。露出が欲しければ、声を大にして、需要あります!とさけぶ努力が必要です。わたしもツイッターで呟く前に、セクゾ冠番組の要望書を出してこなければいけないようです。テレビ局かな。

 なお、この話の最後で、仲村さんはファンレターに書きたいことについて、次のように述べています。

 

「なんかこう…特撮も忘れないでほしいけど次の仕事も大変だし、頑張ってほしいけどムリな仕事はしないでほしいし、すでにもう忙しいだろうし、俳優さんてネットとかでホント嫌なコト書かれるし、大変だろうし、私なんかが言うことって何もないしとりあえず」

 

「生きていてくださいしか言えることがなくなってしまうんですよね…」

 

 まるでうちわに書く文章に悩むジャニオタのようです。元気でいてほしい、笑っていてほしい。ただそれだけでいい。それが何よりの幸せ。こうしてオタクは悟りを開いていきます。アイドルは2.5次元。近くにいそうで遠い存在。そんな存在を好きでいると、彼らが存在していること自体が尊く感じるようになるのです。…宗教かな?

 

 

  • 古参と新規

懐古怪人こと、子どもに見た昔の特撮好きおじさんと仲村さんはたまに衝突します。懐古怪人は昔と比較して今の現状をディスります。仲村さんは古いものもいいなと思っているのですが、現行の特撮を愛しているので内心はらわたが煮えくり返ります。この関係性はいわば古参と新規の関係に近いものを感じます。

 

 最近しょっちゅう思ってるコトじゃないかッ…!*2『雷伝』とか当時のグッズは手に入るが、本当はその当時におもちゃのCM観て「うわ~ほし~」とかそうやって楽しみたかったって!!

 

*3『獣将王』だってリアタイで観て「また一週間待つのかーッ」って思いながらCMで「ネタバレやめろや!」って観る感じと、録画をまとめて観るのは体験的に全然違うの!放送日の環境、CM、天気ふくめて『観る』なの!

 

くやしいッ…くやしいが…こればっかりはくつがえせない…ああッ…私もッ…私も当時に生まれあわよくば小学生くらいで「うげェ*4サラマンドロスこええ!!」って思いたかったよォォッ!!

 

私は現在の関ジャニも好きなので、昔のエイトはもっとよかった論を出されると辛いのですが、その時の関ジャニだってすばらしかったのはわかるし、できることならリアタイで一緒に盛り上がりたかったという仲村さんの気持ちはとても共感できます。セクゾや関ジャニの今の勢いといい、その時にしか味わえない空気は絶対にあるだろうと思っていますので、大切な思い出として抱える経験があることはむしろ羨ましいです。だからといって現在を否定されるとド新規の内なるモンペが出てくるので、その点は古参の方にもご配慮いただければ幸いです。

もちろんトクサツガガガはそれだけで終わりません。万人に勧めたい衝動に駆られるのは、古参の立場も慮ってくれるからです。

 

後からいくら作品を追っても、時代を知っても、その時代に生まれた時にしか、得られないものは確かにあるのかもしれない…

 

変わっていく彼らを、その時の彼らを否定しないでほしい、と、現在の彼らを大切に思う私たち。しかしそれは昔の彼らを大切に思う気持ちと比較できるものではないのです。現在別Gの担当を持つジャニオタ先輩は、今の関ジャニの勢いがすごいのもわかっていながら、当時ほど情熱を持たない自分を認めていました。

 

「どんなによくできていようがなんだろうが、知らないモノを観るなんてできないでしょう?」

 

「誰が何と言おうと、私の一番そばにいて、他のダゴンのところに連れて行ってくれたのは、*5ダゴンくん』なんですよ」

 

かつておじさん達のそばにいたのが、ダゴンだったのと同じこと。何が最初かじゃない、私達の原点は、そばにいてくれたモノ達

 

これらは新規を勇気づけてくれる言葉ですが、私はこの言葉を見た時、古参、あるいは他Gに移っていった方々に思いをはせてしまいます。リアルタイムで見ていた彼らが、彼女にとっては原点であり一番心を揺さぶるものだったのです。誰が何と言おうが。

古参新規問題はもうそりゃぁ根強い問題で、特にド新規の立場から言及するのは非常にはばかられるのですが、私は売れない時代の彼らを支えて、私たちに会わせてくれた彼女たちにはやっぱり心の中で尊敬と感謝の念を持っていたいなぁと思うのです。

 

 

  • 好きは比較できない

仲村さんがある日同僚と買い物していると、偶然ヒーローショーに出会います。同僚に「あんなの子どもむけでしょ」と言われるが、隠れオタの仲村さんは言い返せません。

 

特撮好きって言うわりに、ロボとか買ってなかったし…吉田さんが薦めてくれなきゃ観ない作品もいっぱいある…さっきだってホントに好きなら、擁護するべきだったのでは…?

 

お母ちゃんに勝てずにいるのも、隠しているのも、結局…

 

私の「好き」なんてしょせんその程度のモノだったってことかーーーー!?

 

しかしアイスクリームを見た仲村さんは思います。たくさん買った自分と、お金がないから1つしか買えず、羨望のまなざしで自分のアイスクリームを見つめている友人。どちらがアイスクリームを好きかなんて語れないのではないかと。ファンとしての好きも同じではないかと。

 

詳しい方がもっと好きとか、「その程度の知識で」とか、魔王かよ!そんでその詳しさのゴールはどこなの?好きって言っていいラインはどこなの?いつ言えるの?

 

アピールする方が「好きが上」とか、完ッ全に成人式でバカ騒ぎする人の理屈だからね!大人しく座ってる人は祝う気持ちが足りんのかい!

 

隠してようが黙ってようが恥じてようが詳しくなかろうが、好きと思ったら好きになる権利があるんや。

 

アイドルだって生きてかなければいけないのと同じく、私たちだって生きていかなければならない。ただ、これは先ほどのお金を出さなきゃ露出がなくなる論と相まって非常に難しいですよね。売れればメディアへの露出も増え、新規のファンも増え、また売れ、正のスパイラルですが、売れなければ露出は減り、CDは出ないしコンサートもなくなる、新規も獲得できない負のスパイラルなのです。

仲村さんの言うとおり好きの比較はできないと思います。しかし『比較はできない=みんな同じ好き』ではないのです。人気があるときはいいんです、みんな好きだねで語り合える。でも露出が減ってるときは北代さんの言葉が真理なのです。需要ありますアピールをしない人が「好きの度合いは比較できない」と言いながら、必死に複数枚買ってる人に「わかるわかる~」と言ったらそれは嫌がられる。そこを履き違えたまま、同じ熱量で応援できるはずかないとは思います。

 

それでも私は仲村さんのこの言葉は楽しくオタク活動をしていくうえでの真理だと感じています。好きは比較できない。好きだと思ったら、好きだと声を大にして言えばいいのです。(迷惑をかけない限り)他人の好きを否定する権利は誰にもありません。良くも悪くも、好きという心理状態であることは、買うといったビジネス的な側面とは別問題なんですよね。ただ、ビジネス的側面を理解した上で、『好き』という気持ちを『買う』という行為に還元している人たちがいる。その恩恵を受けて、好きな人たちが見れているというのは忘れない方がよいと感じました。

まあでも、こんなめんどくさいこと考えずにIQ低く「かわい~~~しんどい~~~買う~~~」っていうのが一番幸せなオタクライフですよ、たぶん。

 

すごいよトクサツガガガ

宣伝兼ねて、一ジャニオタの視点から考えたことを書いてみました。トクサツガガガ、とっても面白い漫画です。いろんな立場から、いろんな考え方を取り上げてくれます。ジャニーズファンの皆様にも読んでいただきたいし、御自分の見解と比較して楽しんでいただきたいと思います。ほんとはこれ以外にも「ほんまそれ」な名言連発なんです。これでも入りきってないんです。

読み返して、自分自身でも「なっが(笑)」と感じました。布教するならもっと短くしなければならないのに、自分だけが楽しい語りになってしまいました。ただ、ド新規によるジャニオタ語りは今回でだいたい満足しましたので、次からはちゃんとジャニーズの話をしたいなと思います。しかしジャニーズに関しては担当や古参の方がきちんと解析してくれてるんですよね……ド新規情報持ってないので考えようがないんですよね……どうしようかな……。

*1:日曜朝に放送される少女が戦うアニメ

*2:40年?前の忍者ものの特撮TVシリーズであり、最近リメイクされ映画化された架空の作品。仲村さんは面白いと感じたが、改変されすぎて古参ファンには不評

*3:トクサツガガガの世界で現行の戦隊ヒーローもの

*4:怪獣シリーズ『ダゴン』に出てきた、環境汚染により生まれた悲劇の怪獣(敵)。環境汚染をテーマにしているが、現代っ子の仲村さんにはちょっとやりすぎ感があるように映り、チープに感じた

*5:ダゴンシリーズ最後の作品。リアルな社会風刺路線から一転コメディものに路線変更し、人気回復を狙ったTVシリーズだったが、ファンの批評を買い、今も「死の一手」と名高い。ファンの目から見てもロークオリティ。

ジャニオタ分類について考える

ジャニオタをタイプ分けしてみたい

 ジャニオタになった時から、いや、なる前からやってみたかったジャニオタ分類。
ジャニオタとはジャニーズを愛する人々。個人的にはファングッズを買ったあるいはファンクラブに入ったあたりが一般的にオタクにもといファンと解釈される境界線かと思ってます。
 私は頻繁にジャニーズないしジャニーズファンについての論文を書いてみたい欲がございます。データからあらゆる仮説を立て、確かである事実だけを淡々と述べる。データの穴、あらゆる反論を考慮してそれに答える論理を構成し、矛盾なく述べる。そして私はこう解釈してますという考察。美しいですよね……ディスカッションも楽しいですよね……。ふと誰かしら論文くらい書いているのではと思い、調べて引っかかってきたのが、

ジャニーズファンの思考(徳田真帆(2010)くにたち人類学研究,5,21-46)

です。こちらには担当論を中心に文化としてのジャニオタが論じられています。私は担当についてあんまり知らないのですが、こうやって論文にしてくれると改めて解析しがいのある分野だなと思います。一つ不満があるとすれば、ジャニーズオタクってくくりはでかすぎるのではないかと。もう少し細分化して章分けできないものか。
 担当グループ別のファンの特徴についての考察はありました。現場に行くタイプなど、行動スタイルで分類されたものもございました。しかし、ツイッターで感じた「いろんなファンのかたちがあるんだなぁ」という感動に同調するものは見つからなかったのです。さて、あまりやられていないとなるとやってみたくなる。というわけで二日かけて考えた結果が以下の通りです。分類という言葉に不快感を抱く方がいらっしゃれば、(そもそも記事に飛ばないかと思いますが)そっとじしていただければ幸いです。

恋愛型

アイドルにハマるといった際のパブリックイメージ。スタンスの差も大きい。ほんとにガチで考えて、青春から何から何まで捧げてしまうタイプと、大きくなったら○○くんのお嫁さんになりたいタイプと、現実は疲れるからこういう彼氏がほしいんじゃ現実逃避タイプと……さらに細分化したらきりがない。恋愛スキャンダルが出たらダメージがでかいタイプの代表例。特に一番最初のタイプは思い詰めかねないので怖いです。強弱はあれど、「自担に恋愛対象としての魅力は0です!」という人はほとんどいないんじゃないかと思われるので、だいたいのファンはこの要素を兼ね備える。
なお村上さんはアイドルをリア恋枠として捉えるというファンについて、
「アイドルとしての俺らしか知らんやんか。俺らのプライベートも知らんのに、何を勝手なこと言うとんねん」(2017//2/23放送レコメンより)
と述べており、アイドルの一意見として受け止めたいと感じた。一方で健人さんはリア恋枠飛び越えて公式で彼女にしてくれるので、すごい。どっちがいいとかではなく、ファンの形態がさまざまであるのと同様、アイドルの考え方もいろいろなんだろうだなぁと思わされる対比。

信者型

とにかく自担を崇拝する。三点リーダーよく使う。語彙力消えがち、布教しがち(一人で崇拝する人もいる)。段々と悟りを開き始める。アイドルの考え方、生き方、顔、自分の好きなところを、ただただ崇める。粛々と日々をすごし、徳を積み、お布施としてグッズを買う。恋愛なんておこがましいです、畏れ多いです(><)っていう派。意外とアイドルのファンとして正当派なんじゃないかと思われる。アイドルの語源は偶像であり、アイドルは宗教とも言う。盲目さではモンペ型と通ずるところもあるが、こちらは数メートル離れて見ているだけで十分ですみたいな若干の卑屈さが見受けられる。

モンペ型

宗教派とも近いが、圧倒的過激派。モンスターペアレンツから来てると考えると、自担を親の気分で見守りたい人が多い。もしくは騎士というか、こいつは俺が守る‼という男らしい方。多分年齢層も高め。自担がけなされる乏される等すると包丁振り回す。でも自担にはめちゃくちゃ甘い。何しようがかわいいし、何しても肯定する。だってファンだもん‼好きだもん‼
愚痴アカの類いが全く理解できないと思われる。常識のあるモンペはリツイートで引っ張ってきて文句言うかブロックして自衛するかに留まるが、稀に他のアカウントに突撃して喧嘩ふっかける人もいるので、取り扱い注意。意外と地雷であることに自覚あったりする。

足長おじさん型

モンペを穏健派にしたタイプ。彼らの成長過程を見るのに幸せを感じる。好きにやりな~お金は出すよ~というパトロン的なスタンス方々のイメージで。ちょっと自担がよくないことしたときには、盲目的に擁護するよりは、やんわり自担をいさめる方が多い。スキャンダルでたりすると、好きなアイドルのかわりに方々に謝ったりする。
優しく厳しい親目線でアイドルを応援する。

キャラクター愛型

とにかくかわいい~っていうタイプ。推しを愛でたい。こんな弟ほしいわ~とか友達欲しいわ~とかペットにしたいわ~とかいう見方をしがち。恋愛感情は薄めあるいは皆無に近く、女性が女性アイドルにハマるかのごとく、かわいい~って言う。異性としては見れない。あくまでそのキャラクターを愛おしがる。

箱推し型

この層は完全に自分を滅してよいと思ってるイメージ。彼らのいる空間の空気になりたい。壁になりたい。そして彼らのわちゃわちゃしてる感じを見守りたい。グループとしての彼らが好きで、それをほほえましく見ていたい。二次元のジャンルから来た人、わりとこの要素持ちがち。他の型とも併発しやすい。ジャニオタの中では平和主義だと思われるが、ビジネス仲良し呼ばわりされるとキレる人も一定数いる。自担は作りづらく、○○寄りの~とは言ったものの、きちんとした○○担に対して若干肩身せまい思いする。恋愛スキャンダルには強いが、グループ険悪期もとい氷河期に凍死しがち。

DD型

ジャニオタではあまり見かけない気がするが、事務所担がこれに属すると思われる。誰でも大好きの略。複数の推しをもち、とりあえずジャニーズ(or自グループ)出てたら見る。お金も時間も愛もすごい人がなれる、選ばれしジャニオタ感。強いし、堂々としてます。お金つかって支えてる自負があるので、事務所方針に言及することも多そう。
意外と冷静にアイドルを比較分析してそう。

シンメ、コンビ型

箱推し縮小バージョン。関係性萌えの強い方が落ちる沼。常に脳が二人のからみを探す。この二人が話せば、勝手に脳が変換して二人のエピソードに追加する。表情ひとつで三時間語れる、妄想力高めの派閥。男の友情に憧れを抱いた結果こうなった人が多く、腐ってはない、らしい。ジャニーズグループ内でのキスとか、絡みとかはこの層を狙って行われることがおおい。いきすぎると嫌悪感を示す人も表れるので、ほんとうにファンを満足させるのって難しい……。なおこちらも氷河期で死にがち。

作品型

いやもうその人となりはどうでもいい。アイドル性も別に求めてない。彼らの作る音楽や、演技や、エンターテイメントが好きなんです派。少数派の比較的ライト層。ライトな人だと一般的にテレビ見てこのグループいいよね~レベル。コアな人だと専門的知識をもって分析とかする。心穏やかにジャニーズエンターテイメントを楽しめる。一般的立場から冷静に推しをほめてくれるので、ジャニオタの人からありがたがられがち。ぽろっと言った一言が恐ろしい勢いでRTいいねされがち。他の派閥と兼任してる人は山のようにいる。

(特殊)堕転型

全てにおいて堕転した場合、悲しきかな、愚痴アカウントなるものが生じたり、アンチになったりする。「~なんだねへぇ~(^^)」といった具合にちょっとねちねちした感じに愚痴をこぼしてしまうケースが見受けられる。内心は、やめたいのに見るのをやめられない、大嫌い大嫌い大好きな人と、裏切られた!悲劇のヒロインな人と、彼のために言ってるの!こんなの私の知ってる○○くんじゃない!人と、etc...。彼女らもそうなってしまった経緯があるわけで、部外者が首ツッコむのは無粋。彼女らとアイドルの問題。現場にアンチ団扇を持っていくレベルになると自重していただきたいが、何の迷惑もかけずに鍵をかけてひっそりストレス発散してるのならそっとしとくべきかと思われる。新規にハマった方は、踏み荒らさないように気を付けたほうがよい、お互いのために。

無限大なジャニオタ道

いかがでしょうか。ジャニーズのファンクラブはグループひとつとっても数万人単位ですから、都市作れるくらい多いです。一般人から見たとき、大抵ジャニオタはひとくくりにされます。というより、サッカー好きも、アニメ好きも、「○○好きってこうだよね」と色眼鏡で見られるのは避けられないのです。日本ではキノコをしいたけやらえのきやらに分類する文化がありますが、英語圏は一括してmushroomと呼びます。日本ほど好んでキノコを食べる分化がなかったためといわれています。同様に、他文化圏からしてみれば普段触れることのないジャニーズ文化。ましてやそのファンとなれば、その詳細については興味も知る必要もないのです。

しかし私はジャニオタなので、自分の属するものがなんなのか気になります。よし書こうで論文は書けません。万が一書いたとしても、ソースはツイッターなので信憑性に欠けるし、見ているグループのツイッターには偏りがあるし、アンケートとれるほど交流数も多くないので数値化もできていないし、主観で書かれている。とても論文とは呼べません。そこでたどり着いた逃げ道が「考える」でした。ハマった当初にジャニーズファンのツイッターを巡回していたときの印象で考えて、ジャニーズファンを分類してみよう。と、思い立ったのが昨日、書いたのは今日。すごく楽しかったです。きっと私の考えたものは氷山の一角で、もっと幅広い楽しみかたでジャニーズを愛する人々がいるのだと思います。しかし、とりあえずは満足しました。
皆様が思い思いの形でジャニーズエンターテイメントを楽しまれることを願っております。

……でもやっぱり誰かきちんと数値化して研究してほしいな……これだけの経済回してる集団、なんとなくで語るには重すぎるなと思いました……ジャニーズはすごい文化だよ……

パッションでひたすら箇条書き ~関ジャニ's エイターテイメント特典メイキング映像感想~

語彙力0 燃えポイント殴りガキbeat

エイターテイメント本編はまだ見ておりませんが、メイキングを見た時点でしんどくなったのでとにかく勢いで書きました。本当に勢いです。

 

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北の大地でSexyZoneを崇めたい ~2017 STAGE札幌~

コンサートへ行きたい

 特典DVD以来、私はSexy Zoneのことを調べました。一通り調べて、私は思いました。
Sexy Zoneはノっている、このままいけば近い未来Sexy Zoneブームがくることは間違いない。できることならこの勢いのあるSexy Zoneを見たい。
 さらにTwitterで流れてくる今回のツアーの評価は良いものばかりです。しかも五周年ツアーです。5人です。5人でお風呂入って指で星作る女子高生みたいなことやってる彼らが見れるのです。そんなん……見たい……。しかし私もともとジャニオタ歴も浅く、ネットでは壁打ちアカウント。リアルのジャニオタ友達もほとんどいない。Sexy Zoneのファンにいたっては全くいない。そんなとき、ジャニオタ先輩が言いました。
「セクゾコン行けるなら行きたい?」
どうやら、ジャニオタ先輩のセクゾファンの御友人が急用でいけなくなり、先輩から御友人に譲渡を頼んでやろうかというのです。もうこれは神が「セクゾの歴史の一ページを胸に刻め」と言っているのだと思いました。御友人は解説も含めたセトリレポを作ってくださり、我々ド新規のためにDVDまで貸して下さいました。四六時中セクゾのことを考えました。土日は予習に費やしました。こんなに活き活きと勉強をしたのは久しぶりでした。もうこの時点でチケット代以上の幸せをもらったといっても過言ではありません。

コンサートへ行こう

 当日、私には使命がありました。バスパウダーを買うことです。私はあまり収集癖のないオタクなのですが、チケットを譲ってくださったご友人が欲しいといっているならば当然買わなければなりません。札幌は12時から物販開始予定でした。であればまあその30分前に行けば、買えるだろうと思っていました。今思えばなんと甘い考えだったことでしょう。2時間待って、残り2列を残したところでバスパウダーは完売しました。待っている間に雨で体は冷え、しかもセクゾをiPodに入れ忘れるという大失態を犯しており、なんだかこの時点で私のテンションはめり込んでいました。セクシーがっかりです。
 アリーナは近いよとジャニオタ先輩がさんざん言っていましたが、ほんとうに狭いと感じました。私の過去の参戦歴といえば、仙台ドーム(嵐)と札幌ドーム(関ジャニ)くらいです。そして両方ともスタンド後ろから数列目という席です。当時は肉眼で見ることにこだわりを持っていたので、本当に米粒みたいなアイドルと、モニターを見てました。そんな私に今回の席は近すぎました。私の席はボックス席の後ろの方でした。こんなに近くで拝んでもいいのだろうか。頭が高いと言われないだろうか。そわそわすることしきりでした。
 一方で私の心の中には一抹の不安がありました。コールです。コールの仕方は習っていました。しかし、タイミングが分からないのです。10分ほど前に一部のセクシーガールさんたちがコールを始めました。なんとなく早い気もしました。周りも立っていなかったので、ボッチ参戦のへたれはひたすら周りをきょろきょろしていました。3分前になりました。まだ私の周りは立ち上がりません。1分前です。しません。
 さすがにまずいだろうと私は慌てて3分前くらいからコールを始めました。幸いにも隣の人もやってくれました。アリーナだからかもしれませんが、なんとなく声が小さい気がしました。コールも若干ばらばらで、出てきてくれたセクゾさんにいろいろ申し訳ねぇ~~~~と土下座したくなりました。次に行くときはもっと大きな歓声で迎えようと固く心に誓いました。
 颯爽と登場したセクゾさんはきらっきらでまぶしくてアイドルでした。アイドルのコンサートを見に行き「現実に存在したんだ~~~~!!!」と感動する話をよく聞きますが、私はむしろ現実味がありませんでした。こんな美しい生き物は伝説上にしか存在しないはずではないかと。しかしセクゾさんの神々しさは私の頭の中をもふわふわポムポムにしました。
「現実じゃなくてもいいか~~~~この目に映る君たちに感謝!!!」
そのくらい彼らは輝いていました。私、レポは書けないタイプの人間なので、以下、感想を書き殴ります。

普通の絶対的センターを崇めたい

 勝利君の金髪がかっこよかったです。king and queen and jokerのとき、黒髪健人君と銀髪風磨くんを擁しての金髪勝利君がとにかく強かった。Why?では金髪と服が相まって、ツイッターでも書いたのですが本当に黄金像の風格でしたね。ファラオか仏像かわかりませんが、国立博物館から出てきたといっても驚きません。同じ生物学的分類に属するかの方が疑わしい。発光してました。またダンスもカッコいい。キレッキレでした。あれだけ動いて歌って崩れない顔も強いんですけど、芯も強いですよね。常にセンターが似合う男でいるって無理難題に近いと思うんですが、勝利君は自分にできることはきっちりこなすイメージがありまして。自分の仕事と他人の仕事をきっちり分けることのできる才能をお持ちな気がします。彼のツッコミってすごく普通のことを言うんですよね。静岡では水道からお茶が出る、じゃあ北海道は?というMCのときに、「ミルクとか?」って言うマリちゃんに、「貯蔵が大変そうだね」っていう勝利君じわじわきませんか。私は大好きです。風磨くんの「腐るだろ(笑)」がツッコミとしての一般解な気がするんです。「貯蔵が大変だね」って私にはぱっと出てこないです、頭いいんですね勝利さん。合理的だしその通りだし普通のコメントなんだけど、普通すぎて少しズレる勝利君のツッコミは魅力があります。バラエティで誰にでもツッコめる村上さんのツッコミスタイルとはまた違い、五人の時にだけ見れるスタイルのツッコミ、これは是非とも武器にしていただきたい。たまりません。男子高校生みたいにメンバーをからかったりネオンに話しかけてみたりして笑ってる勝利君にも心を揺さぶられました。カウコンで村上さんのはっちゃけっぷりに戸惑ってた勝利君と、すばるくんに緊張しながら「昔すばるくんに似てるって言われて……」と話しかけてた勝利君のイメージしかなかったもので……とても普通に男の子な一面を見せてくれてありがとうございます。あと女装も一番お似合いでした。脚が細くて心配になりました。余談ですが、私のお隣の勝利担の女の子めちゃくちゃ美人で顔面整ってたので、類は友を呼ぶのかな……とドキドキしました。

イケ化著しいパフォーマーを崇めたい

 聡ちゃんソロの出だしに私は一度死にました。これが噂に聞いていたイケ化なんですね。あのときの聡ちゃん100人食ってきましたって顔してました。その後の健人君と風磨君も色気があるんですが、聡ちゃんの雄度が強すぎて、こんな色気出してたら年上二人食われない?大丈夫?って逆に心配になりました。そのくらい聡ちゃんの雄フェロモンあふれ出てます。生態系の頂点にいました。あとダンスがすごい。めちゃくちゃガシガシ踊ってました。大野さんと良い、神ちゃんといい、安田さんといい、ダンスのうまい人は背が低いの法則でもあるのでしょうか。ダンスやってく上で小さい体は不利と言うのも聞きますが、体を大きく見せるようなダイナミックな動きは見る人を引き付けるので、小柄は一概にマイナスにならない気がしています。ただ聡ちゃんの踊りは全力投球!って感じで、どの曲も動きが強い印象を受けました。せっかく楽曲が幅広いので、曲に合わせて動きを使い分けられると魅力も増す気がします。そんな聡ちゃんが見たいです。普通に歌も上手だと思うのでパート増やしていきましょう。需要とてもありますんで……ほんと事務所さんお願いします。加えてファンサの鬼だった気がします。彼は自分の魅せ方をすごく一生懸命勉強してきたんだろうなぁと感じました。女性アイドルみたいに内側でメラメラしながらも冷静に自分の魅せ方を発揮する聡ちゃんは、さっしーのようにものすごい下剋上を成し遂げたりするかもという予感。あとパンダと虎の着ぐるみで出てきたときは、関ジャニのぱんぱんだが思い浮かびました。真顔で見つめてからの聡マリほっぺちゅーは、おばさんには刺激が強すぎて天を仰ぐしかありませんでした。最高。

180cmの心優しい天使を崇めたい

 マリちゃんを初めてみた時、この子はオネエなのかな……?と思ってました。そして180cm越えの青年が(いくら最年少とはいえ)かわいいしか言われないのもどうなんだ?と感じてました。しかし今回、コンサートを見てマリちゃんはきちんとかっこいいなと。そしてかわいいなと。ユーリオンアイスのヴィクトル的かわいさというのでしょうか……セクシーでキュートで。私のようなド新規は、天使時代をまともに見ていないわけで、そのときのかわいさが土台にありません。それでもファンサに一生懸命なマリちゃん、ソロのポップなマリちゃん、英語でMCするマリちゃん、とてもいとおしく感じました。気づいたら「マリちゃんかわいい~~~~~」と叫んでました。日本に来て辛いこともあるだろうに、楽しそうにアイドルするマリちゃんは確かに『かわいい』でした。
 あえて冷静な目で見ると、彼にはまだアイドルとしての武器が薄いという気がしています。若いし、経験も少ないし、それを求めるのは酷だと思ってはいるのですが、もっとがんがん光ってほしいというもどかしさ。あの英語のペラペラさも後天的なものだと知った時、すごく努力家なんだなと胸打たれました。それを活かせる場で、アイドルの武器を身に着けてほしいなと思ったりします。あと、どこかの雑誌で彼はモデルがやりたいと言っていた気がします。かわいいだけじゃなくて、洋画やハイブランドのポスターに出ているモデルのようなかっこよさを持つマリウスくん、外れるわけがありません。事実マリウスくんは遠くから見ていてもとても絵になるという印象を受けました。彼のかわいさを失わずに、セクゾを出ても輝けるアイドルの武器を磨いていってほしいと感じています。そしてMCの話題にも上りましたが、オランジーナのCM最高ですね。お兄ちゃんたちからの愛を感じました。

1000年に1度のアイドルを崇めたい

 私はケンティのこと1000年に1人のアイドルだと思ってます。本当に真剣に人生かけてアイドルやってることが伝わってくるなぁと思ってましたが、ステージでも一貫してアイドルでした。彼のファンは絶対幸せになれる気がしました。前日にクランクアップしたこと、入所10年目に入ったこと、全部ファンに伝えてくれるんだなと胸が熱くなりました。「一番最初に言いました」って微笑むケンティ。マリちゃんが天使なら健人君は聖母です。あと私、脚の長さに震えるのが好きなのですが、健人君のスタイルの良さは半端なかったです。衣装もスキニーが多くてわかりやすかったです。村上くんのとき以来の感動でした。「あ~~~~長い~~~~(顔を覆う)」を繰り返して……本当に幸せな時間でしたね。またカメラに抜かれた時のポーズが多彩で、かっこいいです。アイドルのお手本みたいなしぐさや動作が笑いにならないのは、彼が本当に一生懸命アイドルやってるからなのでしょうね。ザ・アイドルなんですけど、現実こんなアイドル見たことないんですよ。だから彼はやはり二次元から出てきたんだと思います。オタクフィルターがかかっているかもしれませんが、ピアノ引いたりダンスしたりといったパフォーマンス中の彼は儚げで庇護欲をそそられました。ケンティケンティ連呼されて恥ずかしがっている健人君は女子力が高いです。百点です。反抗期が終わった風磨くんとのMCにふにゃふにゃ笑う健人君を見て、2/∞のヨコヒナを思い出しました。皆さんもおっしゃっていますが、本当に健人君が幸せそうでよかったなぁと。あと印象に残っているのはケンティの投げキスですね。だいたい「ちゅ」「ちゅ」「ちゅ」という感じでピンポイントの投げキスが一般的ジャニーズかと思うんですが、ケンティの投げキスは違うんです。ばらまくんです。ぶわって120°くらいの広範囲にバラの花びら振りまくみたいに。健人君はお姫さまで、王子様で、神様なんだと感じました。

グループ愛に目覚めた兄貴を崇めたい

 私の中で今回のコンサートでイメージが格段に上昇したのが風磨くんでした。予習してたのだと、愛ゆえとはいえいじりきついな~と思うときもあったんですけど、今回のMCはメンバー愛に溢れすぎてました。いじらないわけじゃないのですが、楽しいMCの間を把握しているがごとく回してました。あとですね、ファンサもすごかったです。何度もスタンドに上がってくれて。私の真後ろをトロッコで通って行ったのですが、風磨くん…色白い……肌きれいすぎてびっくりしました。あと感動したのはファンに歌わせたときですね。正直に言います。私は予習不十分であんまり歌えませんでした。とりあえず声は出したんですけど、きっとリズム違ってるところたくさんありました。会場の歌声もかなり小さかったんです。福岡はすごかったと伺ってるので、きっとがっかりしたろうなって思ってます。でも風磨くんは「やるじゃん」って言ってくれたんです。いや、言ってくれるのは知ってたんですけど、でもこんなぐだぐだになったのにそんな優しいこと言ってくれるのかと、男らしい優しさに泣きそうでした。風磨くんがあまりにも慈悲深くてかっこよすぎて、申し訳なさも相まって、感情の大洪水でした。
 パフォーマンスに関して、風磨君の歌い方はくせあるなぁと思ってたんですが、コンサートで聞くとたまらなかったです。曲を取り込んでセクシーに、切なく、かっこよく歌えるのは才能ですね。かわいい曲を歌うときには反骨精神が見えるのでかわいらしいです。ソロの体位は何パターンかあるそうですね。全部見たいからDVDに収録してください。ソロパートもおめでとうございます。いろんな歌詞を札幌に言い換えてくれてありがとうございます。ふまけんの「おめでとう」「ありがとう」ハグを忘れません。これは歴史に残りました。パンフのコメントは何度読んでもエモすぎるので割愛します。とにかく五人のステージをこんなに練り上げてくれたプロデューサーとしての菊地風磨さんに感謝しかありません。

アイドルを活かす舞台構成

 ステージ構成もよかったですね。その前に行った関ジャニが360°で、中央だけか~と思ってたんですけど。外周トロッコ何回も来てくれたし、スタンドの中列もトロッコで来てくれました。間に他人を挟まずに、こんなに近くでアイドルを見れることに衝撃を受けたし、アイドルの視界にはいるならもう少し美意識を持とうという気持ちになりました。アイドル好きになっていいことしかなくてただただ感謝です。なんといっても全員が来てくれたのがうれしかったですね。ドームだったり人数多かったりすると一部のメンバーしか見れなかったりしますから。今回こうしてアリーナで近い席に座れたのはとても貴重な体験でした。とはいえ、天井席だろうと同じ空間を共有してる感動はありますし、どの席でも喜んで見に行こうという気持ちに変わりはないかなと思ってます。自分の好きな人たちが作り上げた舞台を見たときの喜びは、どの席でも共通してました。
 基本的に五人しかいないセンターの舞台、飽きさせない工夫がたくさん散りばめられていたなぁという印象です。レーザーや階段やベットの使い方とか、脚で踏んだら昔の聡マリちゃんの声?で『sexy zone』言う床とか、生着替えとか。アンコールのsexy zoneの演出は、昔からのファンにとっては感無量でしょうね。ROCK THA TOWNを最初に持ってきて、アンコールにこれを持ってくるセンスが素敵でした。
 MCもうまかったですね。そんなイメージなかったのでびっくりしました。風磨君もすごいんですけど、皆が自身のキャラを理解してちゃんとそれに沿って返すのがすごい。しーんとしらける瞬間がありませんでした。静かになった時の切り上げるタイミングもコメントもお上手でした。冠番組を持っていないのにどこで鍛えたんだろう……それともセクゾのコンサートでは当たり前のレベルのMCなのでしょうか。う~む。あと宣伝の挟み方が非常にうまいです。マリウスのCMの話からどんなCMやりたい?からの聡ちゃんいじりとか、健人君のクランクアップの話からの~したがってるんだいじりとか。オタクが楽しめるMCの隙間に、宣伝をさらりと挟む技術、その人のファン以外の人も聞いてて楽しいMCになってることに心から感動します。

最高のエンターテイメント

 初めて生で見たセクゾコンサートがSTAGEで、本当に自分は幸せ者です。辛い時代に応援し続けてくれたファンの方々がいたからこそ、私は今こんなに輝いている五人のSexy Zoneを見れたのだと思いました。横浜公演、恐ろしいスケジュールですが、体に気を付けながらきらっきらのSexy Zoneを見せてあげてほしいです。あとはDVD見ないと細かいところが思い出せないので、発売を楽しみに待とうと思います。
 とにかくド新規でも楽しいコンサートをありがとう!!!STY!!!

なぜSexyZoneにハマったのか考える

顔面国宝は非ファンから見ても美しい

 話は二月ほど前にさかのぼります。私はジャニオタ先輩宅でDVDを拝見していました。エイターテイメントを見てから脳みその9割を関ジャニが占めていた私にとって、既に担降りしたとはいえジャニオタ先輩宅に溜まった古いDVDや雑誌の山は私にとって宝の山でした。その日も先輩宅でただひたすら関ジャニを脳に流し込み、たまにWESTを交えながら、最高のオタクライフを満喫していました。そして話題はジャニーズの顔面の話になりました。私は以前の記事でも述べましたが人の顔を覚えるのが苦手で、私生活でも面食いだと思ったことはありません。ただ、そんな私でも顔がかっこいいから好きになるは無いにしても、好きになった人たちの顔がかっこいいかわいいについては日々叫んでいます。

 ジャニーズを好きになると、推しはすべてかっこよく見えます。初めて関ジャニの丸山さんを見た時に、イケメンではないだろ~と思っていた私は死んだのです。今ほかの人にそう言われたら「調子の悪い時もある。しかし丸山さんは常にかっこよい、かわいい、美しいのどれかには属しているから!!!!」と心が叫びます。確かに、ジャニーズアイドルの顔面に対して「うん、まあかっこいいけど、言うほどか~?」と思っていた時代もあったはずなのです。しかしもうその感覚が全く思い出せないのです。それに気づいたとき恐怖を覚えました。洗脳されている……。

 私は顔で好きになることはなくてもきれいな顔を見るのが好きです。気分は絵画鑑賞です。美しいものを見ていると感動すら生まれます。私は思いました。今この関ジャニと嵐くらいしか知らない状態で、顔面が強いジャニーズというものを見たい。これからずぶずぶジャニーズにハマってしまうかもしれない。そうすると、この感覚はもう二度とでてこないだろう。

 帰宅後、私は「イケメンと思うジャニーズを挙げていく」等の2chまとめを漁りました。投票のランキングは、ファンが多い人が上位にくるのであまり見ませんでした。なぜなら、ジャニーズの魅力は顔面だけではないのです。スタイル、歌、MC、演技……それをこなせるマルチな才能。単純に、顔面力だけで語られるものではないのです。ファンはそれらを知っています。私だってその心理は分かっています。分かっているんです。

それを踏まえて顔面だけのかっこよさを見たい。

 自分のようなブスが顔について語ろうだなんておこがましいという気持ちすら湧いてくるのですが、この感覚でジャニーズを見たいという欲求が抑えきれませんでした。2chのまとめは、私のかすかにのこった非オタ感覚と一致しました。

長瀬智也さん、山下智久さん、岡田准一さん、赤西仁さん、木村拓哉さん、山田涼介さん等々

 関ジャニで言うと、錦戸さんとか、若いころの渋谷さんとかが出てきてました。アイドルも生身なので、全盛期云々の問題もあり、難しくはあるのですが、確かに皆様写真を見れば10人中9人はかっこいいと言いそうな素晴らしい顔面戦闘力をお持ちでした。そんな中、私が三度見したお方が佐藤勝利君です。

「顔面戦闘力がカンストしてる」

 実は嵐にハマっていたときにも、軽い気持ちでこの検索をしたことがあったのです。そのときにもイケメンJr.として彼の名前が出ていた気がします。確かにきれいな顔していらっしゃる……と思ったのです。まさかあそこからさらに超進化しているとは思わなかったのです。大抵かわいい子役って大人になるとちょっと残念になるところがあるじゃないですか。ところが佐藤勝利君はかわいいとかっこいいのハイブリッドです。慌てて検索をした私は、彼の映りが悪い写真がひとつもないこと、加えて彼が顔面国宝と呼ばれていることを知りました。

「天才か」

すごい、それ以外の通り名が思いつかない。もう最近は顔面世界遺産でもいいかもしれない。とにかく顔面が強い。顔面以外にも魅力はあるに違いないのにとにかくすごい。私は頭に『佐藤勝利』の名前をたたき込みました。

 

理解を超えたSexyZone

次にジャニオタ先輩に会った時に

「私は長瀬智也さんの顔がとても好きですが、佐藤勝利君の顔面もすごく強かったので驚きました」

と小学生の感想文のようなことを言いました。ジャニオタ先輩はちょうど友人から借りたCDの特典があるから見ようとおっしゃいました。

12thシングル「よびすて」特典 ~Sexyエプロン対決~ でした。

タイトルからして危険なにおいがプンプンしました。これ、オタク大好きなやつちゃう……?と思いました。

 キャラクター性も把握してない。グループの構成もメンバーもよくわかっていない。そんな状況で見た特典映像。しかしそんな私でも3分で見分けはつきました。なんだこの個性の歩み寄りようのないグループ。嵐にハマったときも関ジャニにハマった時も、名前と顔を一致させるのに少しは時間がかかったのです。なんせ私は顔を覚えるのが苦手。しかしセクゾは恐ろしい速さで、脳みそに定着しました。この映像からは彼らの共通点が見いだせない。個々で覚えるしかない。本能がそうさせたのかもしれません。

 加えて彼らはとても真面目に普通に料理してました。それがさらに私を動揺させました。ファンは彼らに「料理できたね~~~すごいね~~」と言う態度で鑑賞するのが正しいのか?どういうスタンスで見ればいいんだ?親か?私は混乱していました。

 そう、この特典、語る特典じゃないんです。淡々と料理作って、採点して、おいしくできたね!です。ジャニオタ歴の浅い私は、メイキングと語る感じの特典以外のものを見たことがありません。そのため終わったときも「終わった……?」という動揺でいっぱいでした。消化不良とかではないのです。異文化のジェットコースターに乗せられて、充足感はあるのですが、なにがおこったのか詳細に覚えてはいないのです。レポも書いておりません。もう一度見返せば思い起こすこともあるかもしれませんが、それは初見の衝撃にはかなわないでしょう。見終わったとき

「……わたしは……これを語る語彙力と知識をもたない……」

という無力感にさいなまれる私を、ジャニオタ先輩は慈悲のまなざしでご覧になってました。

なんかすごい、なぜかすごい、で好きになる

 というわけで、セクシーゾーンの第一印象は「なんかすごい」です。語彙力0です。ただ、同時に私は「セクゾは嵐を継ぐグループになる」と直感めいたものを感じました。別にそっくりそのままポスト嵐になってほしいわけでもありません。嵐は嵐、セクゾはセクゾです。何より、そのまま嵐っぽくなっても、多分人気はでないでしょう。

 しかし、わちゃわちゃうだうだしている感じが魅力だった爆発前夜の嵐にハマった私にとって、自然体の5人グループというのはとてつもなく懐かしい感覚を呼び起こすものでした。成長途中のグループは勢いがあります。5周年をとてもいい形で迎えた今、嵐のように10周年で大ブレークしたりするのではないかなと期待に胸を膨らませてしまいます。今の彼らは本当にファンをわくわくさせてくれます。

 ド新規がいろいろ情報を集めて思ったのは、この勢いを上げていける鍵は風磨くんになるのではということです。今グループが良い雰囲気なのは風磨くんの反抗期が収束しているからというのは、皆様にも少しは同意していただけるところかと思います。今回のツアーは本当に楽しく、素晴らしいコンサートでした。これを中心になって作ったのが風磨君というのがオタク泣かせです。またコンサートについての感想も書きたいです。

 正直なところ、本当に反抗期はもう来ないのか、過去の話を目にするたびに不安になります。私はまだ彼らのことをよく知りません。しかし、最近の雑誌で風磨君が何度も一貫して述べている『5人の冠番組を持ちたい』という言葉に目頭が熱くなります。嵐と違って、セクゾはアイドルになりたくてアイドルをやってる人が多く、アイドルという仕事に対しての熱意がすごいです。一番体育会系にアイドルという仕事を捉えているのではないかと思います。私はその熱さに、5人を応援したいと思いました。風磨くんの夢が早く実現して、広く彼らの魅力が伝わってほしいと願ってやみません。

 以上、ド新規がセクゾを好きになったきっかけでした。

担当について考える

トーリー厨がジャニーズにハマると?

 ジャニーズのグループにハマれば当然出てくる担当という単語。しかし私は担当を作らない(作れない?)方針です。それは私が漫画のストーリー重視オタクだったからかもしれません。私は漫画にハマるとき、まず漫画が面白いことを重視します。読み進めている間に、このキャラいいなというやつが何人か出てきます。その後はこのキャラが活躍してくれたらいいな、くらいです。そのキャラがいなくなっても、変な扱いを受けても、別に漫画を読むのをやめたりはしません。私が漫画を読むのをやめるのは、漫画がつまらなくなったとき、あるいは物語が一区切りつき満足してしまったときでしょう。

 おそらくジャニーズのファンスタイルにもそのスタイルが流用されているのでしょう。誰か一人が欠けても、グループとしての魅力を保っていれば私はそのグループを応援している気がします。他の方が個人の好きなところを熱く語ってくれるのは大好きなんですけどねぇ……。

箱推し

 そのため、私はたぶんグループありきでハマるタイプです。この人がいるからこのグループのみんなも好き、とはならず、このグループが好きだから、この人も好き、となってしまうのです。しかもこのグループの人がみんな好き!とは若干ニュアンスが違うのです。漫画と同じように、グループとしての、全体像としての物語や魅力に惹かれてハマるから、特定の人に夢中になるということが少なく、一人で出てる番組は普通の番組と同じ扱いにしてしまう。つまり面白ければ見るという感じです。

 私は今、多分関ジャニでいったら丸山さんと村上さん、セクゾでいったら健人くんがちょっと頭ひとつ抜けて好きなのだと思います。でもそれは担当を名乗れるほどのものではないと、自分では思っています。私はあまり個人でのお仕事を見ません。というより、その人が出てるから見るという見方をしません。では自分は何に属するのか。

 

箱推し(はこおし):そのアイドルグループのメンバー全員が好き、という意味。似ているがDD(誰でも好き)とは異なる。【若者言葉辞典より抜粋】

DD:特定のアイドルではなく、複数のアイドルのファンのこと。または、アイドルと呼ばれる人全員を好きな人。『誰でも大好き』の略。【若者言葉辞典より抜粋】

 

 DDは、一人でも自グループが出てれば番組を追うタイプの人ですね。そういう意味では、やはり私は箱推しに近いです。

 

担当を名乗らない主義だけど担当に憧れる

 担当の名乗りは所詮自己満足だとジャニオタ先輩もおっしゃっていました。別にちょっと他の人より目がいきやすいかな?くらいでも「○○担です」と言ったっていいのだと。しかし多くの方がおっしゃってるように、担当は特別な存在。私にとっても、担当を名乗るというのは相当特別なことです。ちょっと好きな人はいます。ただ、自分はその名にふさわしい推し方をしていないと思ってます。二次元からジャニーズの世界に来て、担当という制度を知った時から何かと担当制度について考えてきました。けれどもこうやっていろいろ考えているうちに、私自身は特定の一人にどんなにハマっても、担当と名乗らないのではと思うようになりました。

 2015年のツアーで櫻井君による「担当……って言い方はあまり好きじゃないんだけど」発言があったそうですね(ソースも不確かですが)。正直なところ、私がこのジャンルにハマって一番最初にこの文化に対して感じたのが「え、上から目線ぽくない……?」でしたので、櫻井君の真意はともあれ、この発言には同意してしまいました。言葉から受けるイメージに気後れしてしまうというのは、今でもずっと抱えている事実です。

 ジャニーズを好きになって、 他の方の、自担と推しの違いについてのブログ等も見て、なるほど担当になるというのはそれほどの熱意があるということなのかと感じました。そのため、他の方が○○担と名乗っていることに関しては全く拒否反応はないのです。担当同士で熱く語り合っている姿を拝見するたびに羨ましさがこみ上げます。私だってコンサートでひたすら特定のメンバーを双眼鏡で見つめていたいです。しかし私は箱推し勢。毎回参戦服に困るし、団扇も作りにくいし、目は足りない。「誰担?」と聞かれたときに「う~ん……まだ決まってなくて」と返すときの居心地の悪さは、「趣味って何?」と聞かれたときの「(趣味と名乗っていいのか…?)」という葛藤と通ずるものがあります。

 ジャニオタ先輩が「担当には落ちるもの」とおっしゃっていました。まるで恋愛小説のようですね。恋のように言葉では言い表せないような何かがあるのでしょう。担当に落ちた時のエピソードを聞くたび、私も恋のように担当に落ちるという感覚を味わってみたいなぁとは思ってます。ただ、私はその言葉の重さには勝てないので、そして根っこが箱推しなので、いつまでたっても、どんなに好きになっても、一介のファンを名乗っているんでしょうねぇ。